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【命題】基礎例題2

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問題

ある団体について、次のことがわかっているとき、確実にいえるのははどれか
ア 一輪車に乗れるものは、自転車に乗れる
イ 一輪車、自転車、オートバイの3つすべてに乗れるものはいない。
ウ 自転車とオートバイの両方乗れるものがいる

  1. 一輪車とオートバイの両方に乗れるものはいない
  2. オートバイにしか乗れない者はいない
  3. 自転車しか乗れない者はいない
  4. 一輪車と自転車の両方にのれる者はいない
  5. 一輪車にしかのれないものが存在する

解答と解説

解答


解説

ア は 一輪車 → 自転車 のように、論理式にできます。
イやウはどうでしょうか。論理式にできませんね(難しいですね)。

このようなときは、ベン図か書き出しが解法の候補となります。
2通りの解法を見ておきましょう。

1.ベン図

ア 一輪車に乗れるものは、自転車に乗れる
下ような図になります。
灰色部分には必ず該当者がいます。
他の部分については、この団体内にはいるのかどうか不明です。

公務員数的処理KOMAROコマロ 判断推理 論理・命題 基礎 問題2 図1

次に進みます。
イ 一輪車、自転車、オートバイの3つすべてに乗れるものはいない。
ウ 自転車とオートバイの両方乗れるものがいる
この2つの情報を合わせて、オートバイが以下のように重なります。
斜線部にも、必ず該当者がいます。
他の部分については、この団体内にはいるのかどうか不明です。

公務員数的処理KOMAROコマロ 判断推理 論理・命題 基礎 問題2 図2

これを見ながら、順に選択肢を検討します。

1 一輪車とオートバイの両方に乗れるものはいない

これは正しいですね。2つの輪が重なっていませんので、必ずいないことが分かります。
正解は選択肢1です。
一応以下も検討しておきましょう。

2 オートバイにしか乗れない者はいない

不確実です。いるかもしれません。

3 自転車しか乗れない者はいない

不確実です。いるかもしれません。

4 一輪車と自転車の両方にのれる者はいない

確実にいます。よってこれは誤りです。

5 一輪車にしかのれないものが存在する

一輪車に乗れる人は、必ず自転車にものれます。よってこれは誤りです。

2.書き出し

考えられるすべてのパターンを書き出してしまうのも有効な手段です。
本問は以下ような8通りがありうるパターンです。

公務員数的処理KOMAROコマロ 判断推理 論理・命題 基礎 問題2 図3

この表に、この団体の中には必ずいる、必ずいないという情報をいれます。
入らない箇所は、どちらともいえない箇所です。

公務員数的処理KOMAROコマロ 判断推理 論理・命題 基礎 問題2 図4
※ア:一輪車に乗れるものは、自転車に乗れる とあるので、
一輪車に乗れるものが少なくとも1人はいます。
この欄に人がいないと、一輪車に乗れる人が0人になるので、
ここには必ず「いる」ことがわかります。

この表を見ながら、選択肢を順に検討していきます。
1:一輪車とオートバイの両方に乗れるものはいない
これが確実にいえることです。

2:オートバイにしか乗れない者はいない
3:自転車しか乗れない者はいない
2と3はどちらも不確実です。

4:一輪車と自転車の両方にのれる者はいない
5:一輪車にしかのれないものが存在する
4と5はどちらも明らかな誤りです。







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